Poignée

Anonyme

Entre - 206 et 9
Bronze, Dorure, Ajouré
Vaisselle et ustensile de cuisine
L. 21.2 x l. 7.4 cm
Achat :
M.C. 2000-7.A

この柄は漢時代の多くの作品に見られるように、くねくねした体と力強い筋肉を持つ虎が這う姿を表している。その形からは、この時代に特徴的な器である耳杯などの柄だったのではないかとうかがわれる。2つの柄のどちらも、カーブの内側にもうひとつ仕切りがあり、そこに、おそらく漆の塗られた木製のカップそのものが挿入されていたと思われる。
大きさは同じくらいだが、切り方や刳り型装飾がわずかながら異なることから、この2つの柄は同じ一連の食器に属するが別々の食器についていたものと考えられる。戦国時代(紀元前481-221年)と西漢の墓、とりわけ南部で発見さrたものでは、一貫したシリーズの器類がよく同じ箱の中に入れて保存されている。漢のプレートでは、銀のプレートに何かを繋いだかはめ込んだかするのに使われた環がついているものがよく見られるが、これほど念入りに作られた金箔つきの青銅の柄をつけたとすれば、この2つの柄がついていたカップは例外的な作品だったことと思われる。







 

Référence(s) : ジル・ベガン,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),2001年,56号 p.131。
『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.65-66