Grand plat (ōzara)

Arita (centre de production céramique)

Entre 1640 et 1670
Porcelaine, Décor peint sur couverte
Plat
Legs : Cernuschi, Henri

M.C. 3367

おそらく、陶磁器で今も有名な日本の有田の窯で作られたもので、この大皿は、貫入のある分厚い磁器でできている。これは古九谷と呼ばれる初期の九谷焼に属し、深緑、黄、青紺、紫の四色の使用が特徴的な青手である。
釉薬の上に施された装飾は芭蕉と蝶で、様式化された菊の散る黄色い背景からはっきりと浮き出している。裏側は、底を除く表面をすっぽり覆う薄緑を背景に雲の模様が繰り返されている。シンプルな色彩と激しい色彩のコントラストが、くねくねした芭蕉の葉と、シャープな線の蝶という形のコントラストと重なって、この作品に目もくらむような強さを与えている。
17世紀の終りと18世紀には、大皿は食物を盛るための食卓の道具として使われてはいなかったようだ。花のアレンジメントや果物や野菜をベースにした装飾的なコンポジションを盛るために使われ、大皿の本来の機能は装飾的なものであった。

 

Reference(s) : ミシェル・モキュエ、 「チェルヌスキ美術館、日本陶芸: チェルヌスキ美術館のコレクションの選択」 パリ、パリミュゼ, 2010. p.44, 2; IV
ミシェル・モキュエ、『チェルヌスキ美術館、アンリ・チェルヌスキ 1821-1896、旅行家・蒐集家』パリ、パリミュゼ、1998年刊行 1998. p.114, 図版p.115
Author of the record : マニュエラ・モスカティエロ