Brûle-parfum (xianglu 香爐)

Anonyme

Entre 1600 et 1644
Bronze, Fonte à la cire perdue, Incrustation
Objet symbolique, Brûle-parfum
Legs : Cernuschi, Henri
M.C. 171

銀象眼の底に刻まれた銘 : 大明成化年万家造 [明成化年間に万家の注文で製作] 
この器は非常に特殊な技術で作られている。脚は開いていて内側に曲がっており、宋時代の青銅器のいくつかに少し似ている。もうひとつ変わった点は、金属の色である。洗浄してみると、脚の下に橙色っぽい赤の表面が現れた。銅の性質が強いことは、表面が幾分赤に近くなった暖かみのある茶色に変色している理由でもあるのだろう。金属がオレンジ色をしているのは珍しい。唐草模様、「六字大明呪」と「杂保」と書いたランツァ文字(ランジャナー文字 サンスクリット文字から派生したチベットの文字で、マントラを書くのに使う)、これらは成化年間のイコノグラフィーに属し、その時代の様式である。膨らんだ部分の形は、15世紀のいくつかの香炉の丸みや器の持ち手を思わせる。とはいえ、同時代の有線七宝にも磁器にも同じものは見られない。しかし、もう少しつぶれた形の器が絵に描かれたかたちで現れる。なので、この香炉が本当に成化帝の時代のものであるのか、それとも近い時代のイミテーションであるのか判断するのは難しい。

Reference(s) : ジル・ベガン(監修)『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.146-147
ミシェル・モキュエ, 『宋から清の中国青銅器』パリミュゼ, 2013, p.126
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