Récurrence (회귀)

Kim, Tschang-Yeul 김창 열 , 金昌烈

En 2004
Peinture à l'huile, Toile (matériau)
Peinture
H. 162 x L. 130 cm
M.C. 2014-4
Achat

キム・チャンユル(金昌烈)はだまし絵と作品を曖昧に絡ませる方法で国際的に有名になった韓国人芸術家である。

1929年生まれのキム・チャンユル(金昌烈)は1948年から1950年の間、ソウル大学の美術学部に学んだ後、韓国現代芸術家協会の創設に参加した。このグループは、強い個性的な表現を求め、国際シーンでもアジアに相応しいスタイルを作り広めた。キム・チャンユルは雑誌で知った抽象芸術運動の強い影響を受けた。エコール・ド・パリのように素材の持つ効果を活かした作品を作り、またとりわけ、カラーフィールド・ペインティングの色の配置や調和を再現した。
1960年代なかば、彼は韓国を去り米国に向う。美術界に君臨していたポップアートにするに違和感を感じる。それでも、1969年にパリに居を定めた後、このスタイルに適応する作品を作り、それらは彼のキャリアの大きなテーマを予告するものとなっている。画布はべた塗りの鮮やかな色の複数の面に分割され、そのつなぎ目と裂け目からはべたべたした液体が湧き出ている。
1972年に、彼はその造形言語をラディカルに転換し、ハイパーリアリズムを選択する。水滴が透明になり、だまし絵風に扱われる。このモチーフが今日にいたるまで彼の作品のベースとなっている。とはいえ、年数を追ううちに、水滴が画布に吸収われるのを書き加えたり、背景に漢字が現れたりして豊かな変容を見せている。キム・チャンユルはこのようにして描かれた表面と加工しない画布を交替させながら作品の曖昧さを焦点にする。加工しない画布の物質性が画布を覆うトロンプルイユによってよりいっそう明らかになるのだ。このイリュージョンと画材の客観的な実在との、そして表面と深さとの弁証法的な関係が、キム・チャンユルを国際的現代美術シーンの誰もが認めるアーチストの列に押し上げている。

Reference(s) : マエル・ベレック、『チェルヌスキ美術館の現在』Arts asiatiques(アジア芸術), 2015, 70号 p.104-105
Author of the record : Mael Bellec
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