Base de lampe funéraire

Entre 25 et 220
Bronze, Fonte
Lampe, Objet funéraire
Achat

M.C. 9905

漢朝のもとで、紀元前1世紀の終りに劉向が編纂した『列仙伝』のような文献は、人が足を踏み入れられない場所で永いこと生き、何世紀ものあいだ、名や姿を変えて現れる不死人の存在が信じられていたことを証明している。その表象は漢時代には数多い。墓用の油性ランプの土台の装飾に使われている。不死人は、不死を表す「仙(シャン)」または「羽人(ユーレン)」と呼ばれる。ここに表された不死人は「羽人」の方である。「羽人」のイコノグラフィーの通り、羽が生えていて、痩せて頬骨の出た顔立ち、尖った鼻と突き出た顎をしていて、耳が途方もなく長く、眉は大きな弧を描いている。この神話的な存在には、その上、不思議な身体的特徴が与えられている。四角い瞳である。
不死人はここでは翼のついたキマイラの装飾のある台座の上に載っている。三角形がすきまなく並列された内側の文様帯からは、このランプ台が中国南部で作られたものと推定することができる。

Reference(s) : マリー=テレーズ・ボボ,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),1994年,49号 p.110-111。
ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.83。
ジェシカ・ローソン(編集)『古代中国の神秘』 ロンドン,大英博物館トラスティーズ,1996  p.176, 86番
スーザン・N・エリクソン「東漢王朝の金の木」,極東古代美術館会報,1994年, 66号,p.62, 図版16
広西省壮族自治区文物公所 合浦県博物館 「広西省合浦県博物館侗族漢墓」,考古,2003年,10号,p.57-77,カラーページ図録1
『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.59