Vase cocon

Anonyme

この「繭」と呼ばれる楕円の形をしたものは、戦国時代から存在する。円の模様がついていて、素焼きか黒のものが多い。チェルヌスキ美術館では高さ31,5cm、長さ36cmの水筒を所蔵している。糸筋が刻まれ、黒土でできていて、地の色以上に黒い唐草模様が表面に、首の内側には赤い跡がある。このような黒く、艶のある、漆を塗られていることもある作品は珍しい。哈备（ハベイ）の中山王国　（ちゅうざんおうこく）は紀元前4世紀に様々なタイプの素晴らしい作品を産んだ。彩色した作品はもっと時代が下って漢の時代に現れる。このように、最古の作品は脚がなく、材質は土で、装飾は網状にした縦の筋で、盛り上がったりへこんだり、あるいは擦り傷をつけたものである。