Autoportrait

Pan, Yuliang 潘玉良, né en 1894 à Yang-Tcheou, décédé en 1977 à Paris

En 1951
Bronze
Statue
Signé en chinois "Autoportrait sculpté de Yuliang"
Don manuel : République Populaire de Chine. Ambassade (France)

M.C. 9700

款識 : 玉良自塑
訳 : 玉良の自塑像
捺印 : 玉良   
潘玉良の彫刻は裸婦像や静物画、人物画に較べて知られていない。1925年にパリ美術学校を卒業した後、彼女は2年間、ローマの国立美術アカデミーのコノマルディのアトリエで修行を続けた。はじめは絵で、それから彫刻を学んだ。1927年には彼女は、ギリシア神話に取材した「酔った人々」という彫刻作品を 作り、1957年には「炭坑夫」というブロンズ像を、1958年にはマリア・モンテッソーリの胸像を石像にしている。
リアリストではなく、その自塑像はむしろロマンティスムの領域に属する。 潘玉良は目を伏せ、四川は左下に向かい、細くて長い眉はこめかみみ向って引っ張られている。4つの幾何学的立体で構成されており、大きな丸い髷とまっすぐな前髪と髪型は中国風である。髪型とモデルの姿勢から、この彫刻は2つの絵画作品の延長にあることが分かる。1940年の黒いワンピースを着た自画像と1945年の窓際の自画像である。オークルの変色の上におかれた金色の層はこの自塑像に魅力的な光を与えており、その光はくぼみにも、調和良くつながれ肉付けされた盛り上がりにもたっぷりと広がっている。この芸術家はまた表面を滑らかにせず、絵画的な効果を作り出したり、素材を非常に丁寧に扱ったりして、テクスチャーを変化させることを好んだ。このテクニックのおかげで、彼女の彫刻は中国古代の青銅器の様相、あるいはまた表皮が「糙地」、あるいは「橘皮」に加工された竹や翡翠の様相を持つ。 こうした表面の加工は、彫刻のみならず絵画においても潘玉良の作品の特徴となっており、絵画作品では主題が背景から浮き出し、背景は多彩の線条で構成され、空白というものが一切ない。

Reference(s) : 『潘 玉良: 画魂』 リューロンヂ, ジャデファン, リーフシャンによる文, 台北: 国立歴史博物館, 2006年