Paysage abstrait
En 1993
Papier, Encre
Peinture
Signé en bas à droite : "朱德群 Chu Teh-chun 93"
Don manuel : Chu, Teh-chun
Papier, Encre
Peinture
Signé en bas à droite : "朱德群 Chu Teh-chun 93"
Don manuel : Chu, Teh-chun
M.C. 9917
朱徳群(チューテーチン)は、修業時代から墨絵と関係が途切れたことはなく、一貫して墨絵を描き続けた。とはいえ、様々な理由から、彼の仕事のこの側面は長い間、アトリエに留まっていた。30年代に中央美術学院の学生だった朱徳群が専門に学んだのは油絵であり、伝統絵画は学校の外で描いていたのである。50年代にパリで非具象絵画との出会い、インスパイアされたスタイルは、この画家にとって特権的な媒体であった油絵で有名になる。そのため墨絵は、朱徳群の作品のあらゆる時代に見られるとはいえ、長い間、表には出なかった。
1993年のピエール・カバンヌの朱徳群論の中では、画家の足跡を追って油絵作品が回顧的に紹介されるのに対し、墨絵は1993年の日付の最新のものが紹介されている。アトリエの写真では著者と画家が一連の墨絵の前でポーズしているが、その墨絵の構図がチェルヌスキ美術館のものと類似している。とはいえ、アトリエのものがさっと描いた素描のようであるのに対し、美術館のものは彼の油絵作品のように完成された作品に見えるところが異なっている。この絵は、墨を次々に足して行く効果を証言している。墨の広がりと染みが残された細い縁の周りに塊を作る。この空間のなかで、展と線は集中と解放の表象でエネルギーのベクトルである。
Reference(s) : ピエール・カバンヌ, 『朱德群』, Cercle d'art(セルクルダール)1993年