Plat

Anonyme

Entre 907 et 1125
Terre cuite, Moulage, Gravé = incisé, Glaçure sancai
Vaisselle et ustensile de cuisine, Plat
Achat en vente publique

M.C. 7792

この皿の横から見た形とりんごの花の形をした肩は銀器から借りて来たものだ。この作品は型に流し込んで作られたもので、指の後がまだ平たいベースの上に見られる。ベースは釉薬がかかっておらず。ベージュの素地を見せている。なめらかで光沢のある釉薬が白いエンゴーベの上にかけられ輝きを与えている。プリントされた装飾は、釉薬の溶融金属によってぼかされ、中央の蓮の花のまわりを巡る魚たちを表している。これらの皿は、少数知られているが、モチーフとしては2匹の蝶が留まった芍薬を描くことが最も多い。魚を描いたものはそれより少ない。それ以外のモチーフはほとんどない。内モンゴルの複数の窯がこのような皿を生産した: 遼の首都に近い南山の窯はあまり品質のよくない作品を生産した。それとは違い、赤峰のGangwayaotun窯は、1回目は形を作り、2回目はエンゴーベのため、3回目は釉薬のためと3回も焼成される高品質の作品を生産した。これらの作品は匣鉢(さや)に入れられて3裂の支えのうえに乗せられて焼かれた。3裂の支えの跡が残っている。チェルヌスキ美術館の作品にはこの跡がないので、品質は高いが、別の窯から出たものと思われる。これら3色のテラコッタのほとんどは墓から出土したもので、本質的に埋葬用の役割を持っていたと思われる。そのうちひとつは雄鶏の鶏冠の形をした水筒から1057年ごろと推定される新民の墓から発見された。この釉薬のついたテラコッタは遼の陶器のオリジナルな産物を代表していると思われる。唐三彩とは連続性がないのである。

Reference(s) : ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.126-127。