Musicien céleste

Entre 386 et 534
Pierre
Statue
Don manuel : Société des Amis du musée Cernuschi

M.C. 10013

正確な出自は分かっていないが、この作品は460年から建造された山西省の雲崗石窟(うんこうせっくつ)の彫刻と非常に近い。
レリーフは空を飛ぶ天神たちといくつかのグループにまとまった音楽家たちで、天井の迫上げと開口部の上の小アーケード列、あるいは仏や菩薩の像を入れていた壁龕を装飾していたらしい。重要性の低い神々は仏教とヒンズー教のイコノグラフィーに共通である。そのようなわけで、チェルヌスキ美術館の所蔵している神は神々の王インドラに使える音楽家たち、ガンダルヴァのひとつである。彼らは乾闥婆城(ガンダルヴァナガラ)という名の幻想的で不思議な町に住んでいる。
チェルヌスキ美術館の音楽家は、ピパを演奏している。ピパは中央アジア起源の弦楽器だが、古い時代に中国に入り中国の楽器となった。雲崗石窟には、音楽家の集団を表したものがたくさんある。特に第6,7,8また16号洞窟は、チェルヌスキ美術館のものと縁がある。

Reference(s) : ジル・ベガン,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),1999年 54号 p.127-128
ジル・ベガン「チェルヌスキ美術館の天の楽士」ルーブルとフランスの美術館雑誌,1999年,第5号,p.31-34
ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.91-92,204。
『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.79-80-81