Immortels
Soie, Encre, Couleurs - Pigments
Peinture
嘉靖丁未夏日畫於毘陵舟中,石門子高濲; 高瀔之印; 石門
Don manuel : Rampini (Madame)
M.C. 2006-7
款識: 嘉靖丁未夏日畫於毘陵舟中,石門子高濲。
印: 1.高濲之印 (白文) 2.石門 (朱文)
翻訳 : 「嘉靖年間丁未の年(1547年)の夏の日、毘陵へ向う舟の上で。石門子高濲
福州出身の画家兼書家、高濲(カオグー) は16世紀前半に活躍した。『 隸書論』 の著者で、その詩は『石門集』にまとめられている。 高濲の絵画に関しては、その殆どが失われたようだ。文献によれば、高濲は多様な才能を持つ芸術家で、風景画、人物画、花鳥画のいずれでも有名だったようだ。不死人たちを描いたこの絵は、その多才ぶりを証明している。 この集まりの背景になる風景は簡潔に生気を持って描かれ、それは重々しい深刻さをたたえた人物たちの顔と対照を成している。そして前景の花は精密で写実的に描かれている。
大きさや技巧から言って、この絵は宮中で好まれた壮大な構想に結びつくものである。明の時代、宮廷会がの様式言語は宋の時代の巨匠に多くを負っていた。 高濲のこの絵にもそうした借用が認められる。木々の輪郭、岩の表面は南宋のアカデミックな絵画を思わせる。こうした風景のなかに4人の不死人を置く方法も、15世紀末の宮廷絵画のなかに比較できるものがある。1547年の高濲の絵と宮廷絵画の絶頂期に描かれた絵画との様式的な類縁関係は、この時代以降、呉派による刷新の影に伝統が存続していたことを伝えている。