Plat

Entre 1127 et 1279
Porcelaine, Moulage, Décor moulé (céramique), Couverte qingbai
Vaisselle et ustensile de cuisine, Service de table, Récipient (vaisselle), Plat
Don manuel : Fondation Antoni Laurent; Société des Amis du musée Cernuschi

M.C. 9931

この皿は円形の脚の上に置かれている。磁器でできた体は、ところどころ透明で、捕足、白く滑らかである。透明で輝きのある青みを帯びた釉薬がかかっている。ベースだけが釉薬がかかっていない。ベースの上には、円形の支えによって残された錆色の跡が見て取れる。装飾は型をとって作られたもので、深さのある葉(よう)で作られ、器の外壁をカベットのようにしている。葉に分かれた器の肩は日本の宣で境界を分たれた二重の花びらの並びで飾られている。内側の文様隊の装飾は3つの小さい円で記されている。全体の形においても細部の扱いにおいても、この作品は金属製品を思わせる。たとえば甘粛省ピオヤン区の平橋で発見された宋の隠し場所から出た銀の仕切り皿にとても似ている。このモデルはおそらく当時たいへん人気があったらしく、金帝国(1125-1234年)では白磁のものも見つかっている。
中央の楕円には、風景のなかで寸劇が演じられている。右側には、松の下に、ひとりの老人が長い杖にもたれて座り込んでいる。左側には、若い従者が両手で何かを捧げ持っている。2人の間で鶴が舞っている。背景には左に深くえぐられた太湖の岩が、中央には桃の皿を乗せた低い卓がある。鶴、桃そして松から、老人は不死人であると考えられる。この種の場面は宋の時代にはよく見られ、とりわけ鏡の上に描かれていることが多い。そうした鏡は同時代に金に収められていた領土にも見られる。

Reference(s) : ジル・ベガン(監修)『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.130-131
ジル・ベガン,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),1997年 51号 p.132-133
ジル・ベガン,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),2000年 55号 p.140-141, 206