Tête de bodhisattva

Entre 618 et 907
Grès
Statue, Objet religieux
Achat

M.C. 2003-1

2003年に、当美術館は古いフランスのコレクションから来た菩薩の頭部を取得することができた。初唐の典型的な作品で、非常に幾何学的な隋のスタイルとも8世紀の唐美術の豊満なスタイルとも隔たっている。顔立ちの若々しさで、有名なニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵の河南から来た菩薩の頭部を思い出させずにおかない。もう少し離れるが、687年の日付のある、河南省、洛陽近くの白馬寺由来の菩薩立像も思わせる。幅広の束になった髪の扱い、完全な弧を描く刻まれた眉、非常に細い目は、武則天の在位時代(690-705年)に彫られた敦煌第328号石窟のスタッコの人物像と比較できよう。その菩薩像のひとつはフォッグ美術館(ハーバード大学)に保存されている。

Reference(s) : エリック・ルフェーヴル,『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.92-93
ジル・ベガン,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),2002年 57号 p.174-175