Le démon Buffle et l'esprit serpent

Xu, Beihong 徐悲鸿, né en 1896 à Chine, décédé en 1953 à Chine

En 1943
Papier, Encre, Couleurs - Pigments
Peinture
H. 85.1 x l. 57.9 cm
悲鴻; 東海王孫
Don manuel : Guo, Youshou 郭有守, Docteur
M.C. 8698

水牛と蛇:
標題 :  牛鬼蛇神
款識 :  悲鸿 癸未(1943)

雄鶏と竹 :
款識 :  癸未歲盡悲鸿寫 (1943年末、悲鴻描く)
動物の表象が徐悲鴻(シューベイホン)の作品のなかでは重要な位置を占めている。彼の絵のトレードマークともなっている馬のテーマと平行して、写実的で時としてシンボリックな意味を持たせられた動物の主題が繰り返し出てくる。ヨーロッパ滞在中の鉛筆描きの習作は、彼の素描家としての修業時代に動物のモデルがいかに重要だったかを証している。動物の解剖学的構造やポロポーションの精密な表現を超えて、彼はその動きの描写にも執着している。また、彼の書いたものに、ジャン=フランソワ・ミレーやローザ・ボヌール、そしてバルビゾン派の画家たちへの賞賛が見られるところから、動物の主題に大きな場所を割く、田園生活の中の写実的な絵を評価していたことが分かる。デッサンと油絵の技術的知識を中国絵画の領域に移植して、徐悲鴻は動物の伝統的な表象を深く塗り変える。こうして、1936年からすでに、彼の古くからのテーマ、水牛と子どもが、動物の写実的表現と非常に暗示的な風景描写が結びつけられて最解釈される。徐悲鴻美術館の有名なこの作品のなかで、水牛は、草の上に寝転ぶ子どもが端を持つ綱を引っぱることで力を表している。
チェルヌスキ美術館の絵は、7年後に書かれたものだが、この作品の無意識的記憶を残している。スタイルの観点では、少し進化し、蛇といる水牛は、徐悲鴻が1943年に道教寺院、 洞道觀を訪ねた折に描いた、老子の乗り物になっている温和な動物に似ている。繋がれた動物が蛇が威嚇的に近づいて来るのを見ている様は、象徴的な意味を隠している。この絵は1943年の日付があるので、コンテクストから、日本による中国侵略を表していると思わせる。1939年の作品の獅子と蛇の間の同じタイプの対立が曖昧さのない前例である。傷ついた獅子は1938年に攻撃を受けた中国のアレゴリーである。
同じ歴史的文脈で、雄鶏のテーマは、伝統的に吉兆とされるが、徐悲鴻によって、政治的なメッセージを伝えるために用いられた。戦争が勃発した年、彼は嵐のなかで鳴く雄鶏を詠った有名な詩の一節に想を得て作品を創造した。この明らかな呼びかけに続いて、徐悲鴻の作品の大半は愛国的性格を帯びる。1943年に書かれた雄鶏の誇らしげな姿勢は、このような政治参加に照らして解釈できる。

Reference(s) : 廖靜文 『艺坛巨匠——徐悲鴻』, 北京, 中国和平出版社, 1995年

 唐培勇, 趙輝, 『徐悲鴻絵画鉴赏』 北京 :  中国軽工業出版社,  2010
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