Danseuse

Entre 25 et 220
Terre cuite, Moulage
Statuette, Mingqi
H. 48 x l. 26 x P. 16 cm
Achat :
M.C. 9833

素材、大きさ、スタイルに統一性のあるこの一式は、おそらく同じ一つの墓から出土したものだろう。特徴的なのは死者のそばに置かれた冥器である。鋤と箕でそれとわかる農民が立っており、あの世での生活に経済的な基盤を象徴的に与えている。その他の人物たちは多少とも直接的に宴に関係している。宴は墓のイコノグラフィーのなかで大きな場所を占めるテーマだ。料理人が二人おり、一人は低い卓の前に座って、魚の下準備をしている。その他の3体の小立像は家の主人と客たちを音楽(琴)と舞と歌で楽しませる役割だろう。古代社会の吟遊詩人のようにひとりの歌手が、手を耳の後ろにあてて、自分の声の音程を調節している。これら表情豊かで生き生きした人物たちは、四川地方に特有だ。そこではこのような冥器がたくさん発見されている。

Reference(s) : マリー=テレーズ・ボボ,『既知と未知の中国:チェルヌスキ美術館,10年間の蒐集』,パリ,Paris-Musées(パリミュゼ),1992,p.93
ジル・ベガン,『墓のなかの小さい人々』 Paris-Musées(パリミュゼ),2010, p.40-41。