Buddha Amitābha

Anonyme

Entre 550 et 577
Marbre, Polychromie
Statue
Don manuel : Wannieck, Marie-Madeleine

M.C. 8763

手は破損しているが、前腕の位置から、この仏は右手は説法印、左手は与願印という極東固有の説法の仕草をしていたと考えられる。この2つの仕草の組み合わせは中国では来迎印と呼ばれ、極東の仏教イコノグラフィーの中で、しばしば教えを説く仕草に代わる。
仏を取り巻き、5人の小さな祈る子どもの像が蓮の花から飛び出している。このテーマは極楽、阿弥陀仏の君臨する西方浄土に生まれ変わる条件を描いている。
様式は北斉(550-577年)の純化された美学を思わせるが、この作品は遼(907-1125年)の時代に、河北の泃阳(ジューヤン)と定州(ティンチョウ)で作られた古代を模倣した生産品のなかに位置づけられる。

Reference(s) : ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.122-123