Chamelier

Entre 386 et 534
Terre cuite, Moulage, Couleurs - Pigments
Statuette, Mingqi
Achat en vente publique

M.C. 7636

古代以来、異国の珍しい文物はユーラシア大陸を貫く遠隔商業の対象となってきた。紀元後になると、大帝国がいくつかできて旅が比較的安全になり、貿易風の知識も増えてシルクロードが前例のない発展をする。陸の道を通って、キャラバンが贅沢品や香辛料を市場から市場へと運ぶ。海路に沿った港も同様だった。紀元後1000年の間に、大きな国際的商業が隆盛を極める。
4世紀から9世紀の間、中国には外国人が非常に数多くいた。様々な民族を衣服によって識別するが、その区別が変わることもある。今日、尖った高い帽子で部分的に凹んでいるものを被った人々はソグド人とするのが普通だが、チェルヌスキ美術館の隊商が被っている縁がまるまった帽子は地理的にどこのものか知る手がかりにはまったくならない。
それでも、まとっている衣服は外国人たちがどこの出身かについて、顔よりは多くの情報を与えてくれる。顔は、チェルヌスキ美術館のラクダ引きもそうだが、くるくるカールした髭というステレオタイプなのだ。
遠くからきた隊商の西洋人のラクダ引きや商人たちは、おそらく繁栄を保証すると解されて墓の中にもその形が入れられたのだろう。
ラクダはここでは荷鞍をつけており、右尻に水筒を提げている。絹の巻物が両脇によく見える。生きたまま写したような動き、形の力強さから、この冥器はこのコレクションで最も注目すべきもののひとつである。

Reference(s) : ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.96-97。
Author of the record : TEST POUR GAYA