Vase en forme de zun 尊

Anonyme

206
Bronze, Fonte à la cire perdue, Dorure, Gravé = incisé
Vase
Legs : Cernuschi, Henri
M.C. 1018

形から言って、この器は15世紀後半か16世紀前半の陶磁器に比較できる。開口部と足は軽く広がっていて、15世紀のものにより近い。この手のものはまだ 渣斗 (痰壷)と呼ばれることが多いが、だんだんと古代の尊の形を真似たものと考えられるようになっている。
ここでは、たっぷりと変色した表面に覆われ金色がかった茶色をした青銅の上に金が塗られている。狙いは金と青銅が解け合って調和した効果である。それは古代の金青銅器の特徴と考えられていたものだろう。明末から清の金青銅には、これとは反対に、濃い茶色の青銅の上に輝く金を乗せて、色のコントラストを楽しむものが多い。
様式の面で言えば、芍薬のモチーフや蔓模様の葉は、明末期の蛮族の人物像の胸当てに刻まれたものに良く似ている。いずれの場合も、葉の形が、起伏があって先が尖っており、一般には蓮の唐草模様とされるもので、 芍薬の葉ではない。なのでこの取り合わせはかなり例外的である。私はこの取り合わせは宋と明の時代にしか例を知らない。

Reference(s) : ミシェル・モキュエ, 『宋から清の中国青銅器』パリミュゼ, 2013, p.114-115
LPDP_70002-1
Zoom
1/1