Guerrier

Entre 600 et 625
Terre cuite, Moulage, Couleurs - Pigments, Dorure
Statuette, Mingqi
Don manuel : Société des Amis du musée Cernuschi

M.C. 2006-72

この衛兵たちは右手に槍を左手に剣を持っていたはずだが、朽ちる材質でできていたため今日では失われている。鼻が高く眉が目立ち、比較的毛深い顔立ちから、西の出身、おそらく中央アジアの者であることが見て取れる。大きさもさることながら、金で際立たせられた色彩が生き生きしているところと顔立ちがリアルであるところが目を惹き付ける。同じシリーズのものではあるが、この二人の軍人はその姿勢や胸甲の装飾にそれぞれ特徴がある。一人は六角形の薄板の鎧を着けている。もう一人は、右足を曲げて、四角い薄板の防護服で得意そうだ。
このような鎧が本当にあったものか、こんな古い時代に彫刻家が現実を離れて自由にデザインしたものか、議論の余地がある。随の戦士像で彩色が残っているものはたいへん珍しい。それでも例を挙げるなら、ボストン美術館の冥器が、もっと小さいが同じように金箔で飾られている。とりわけほとんどチェルヌスキ美術館の像と同じ大きさ(47,3cm)の衛兵像一対が、東京の天理ギャラリーに70年代以前から保存されている。この衛兵像ペアの甲冑の装飾は豊富でバリエーションに富み、上部には六角形の薄板、スカート部分は長方形の薄板を併用している。二人のうち一人は右足にもたれかかっている。
これらの軍人像はみな、膝にゲートルのようなものを着けている。おそらくズボンに小札のついているため、それがザラザラと当たることから脇腹を守るためだろう。

Reference(s) : ジル・ベガン,『墓のなかの小さい人々』 Paris-Musées(パリミュゼ),2010, p.52。