Vase gui 簋

Anonyme

Entre -1300 et -1050
Bronze, Fonte, Fonte au moule
Vaisselle et ustensile de cuisine, Vase, Coupe (récipient), Objet religieux
Achat

M.C. 8759

銘:
簋(き)は米、雑穀、もろこしなどの穀物を入れる容器である。耳のあるものもないものも、多少とも大型の鉢の形をしており、輪型の土台に載っている。二里岡時代(紀元前1550-1300年ごろ)の墓でも確認されているが、安陽時代(紀元前1300-1050年ごろ)のもののほうが多く、西周(紀元前1050-771年)の時代には広域から発見されている。
ここで言及する例は代表的なものだ。膨らみ部分は菱形の装飾に覆われ菱形の中には四角形の渦巻きがある。菱形の一つ一つが中央に尖った突起を持っている。
首の文様帯には動物の模様が連なっているが、動物模様は様式化されて細い瞳をしたただの目の姿にまで簡略化され、それが複雑な渦巻きで分けられている。器の両面の各々の上に、丸くなった角を持つ羊の頭がある。二つの耳の上部は牛の顔面の形をしている。耳自体は外側に向いた鉤型になって終わっている。

Reference(s) : ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.39。