Vase pour réchauffer l'alccol (wenjiuzun 温酒尊)

Entre -206 et 9
Terre cuite, Couleurs - Pigments
Vase, Mingqi
Achat

M.C. 9799

漢の時代(紀元前206-紀元後220年)の埋葬品に現れるテーマ郡に楽隊や舞いその他のアトラクションつきの宴というのがある。この匳(レン)の耳になっている軽業師たちはこのイコノグラフィーに数えられる。テラコッタの匳(レン)は、死者たちのために発酵飲料を入れる本当の器を複製したものだ。
匳(レン)は一般には蓋がついており、小さい3本の足の上にのっていて、熊の形をしている事が多く、元々は酒器だった。青銅器にも例があり、金箔を施したものも施していないものも見つかっている。ここではテラコッタで、小さい3脚がついており、ひとつはなめらかだがあとの2つはもっと丈が高く、上と下が浮彫り2本の帯で締められており、蓋がついていない。脚はそれぞれ手の上で釣り合いをとる二人の軽業師を支えている。軽業師たちの手は器のへりに焼き付けられており、そうすることで見たところ関係の「ない2つの要素の原初の結びつきを証明している。
この手の、軽業師の形の耳を持った匳(レン)はかなり珍しい。とは言え河南の洛陽の墓で数体見つかっていることは触れておくべきだろう。

Reference(s) : ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.78-79。
マリー=テレーズ・ボボ,『既知と未知の中国:チェルヌスキ美術館,10年間の蒐集』,パリ,Paris-Musées(パリミュゼ),1992, p.76-77。