La culture rongée par les vers : rythme mélodique

Bai, Ming 白明, né en 1965 à Jiangxi (province)

En 2014
Encre, Papier
Peinture
Don manuel : Bai, Ming 白明

M.C. 2014-17

白明(バイミン)は、現在、中国陶芸復興のトップを走る一人だが、中国芸術シーンの主要課題となっている、中国の伝統と近代性の新しい総合を行う人々の1人である。江西省の余干県、景徳鎮から100キロメートルほどのところの出身で、1994年に中央美術学院を卒業し、デザインで中国で最も評判の高い大学の1つ、北京の金華大学に入った。今日ではそこの教授をしており、中国の芸術界に影響を及ぼしている。
白明の作品の主な主題は時代と伝統との両義的な関係である。
この問題意識は彼の絵画作品にも流れていて、それは初めての油彩画からしてそうである。2003年に紙と墨のテクニックを採用したときも、この問いはさらに明らかに見て取れる。彼のスタイルは水墨画において特に多様であるが、多くの作品の特徴がカンバスに置くために考えられた現代芸術言語を中国絵画の伝統技術のなかに直接置き換えることにある。そのようなわけで、白明は1980年代に現れ、2000年代に認知を得た流れに属している。この運動のアーチストたちは、墨絵を内部から変革しつつ、中国文化的アイデンティティーを形成する要素として保とうとする。白明はこの目的沿って、叙情的あるいは幾何学的な抽象スタイルを実践するが、そればかりではなく、具象的な主題を扱うときに、表面全体に広げられる模様の装飾的側面を表象的側面より優先させる構図を取るのもこの目的に沿っている。
白明の絵には伝統の素晴らしさとともに、伝統が受けるダメージについての意識もあきらかである。白明はそこで、茶で作品の白紙の部分に染みをつけ、紙魚と経年劣化を象徴させている。

Reference(s) : マエル・ベレック, 「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術), 2015年, 70号, p.106-107