La plus grande perfection semble incomplète II

Bai, Ming 白明, né en 1965 à Jiangxi (province)

En 2010
Biscuit, Email (technique céramique), Porcelaine, Glaçure = Couverte
Plat
Don manuel : Bai, Ming 白明

M.C. 2014-7

白明(バイミン)は、現在、中国陶芸復興のトップを走る一人だが、中国芸術シーンの主要課題となっている、中国の伝統と近代性の新しい総合を行う人々の1人である。江西省の余干県、景徳鎮から100キロメートルほどのところの出身で、1994年に中央美術学院を卒業し、デザインで中国で最も評判の高い大学の1つ、北京の金華大学に入った。今日ではそこの教授をしており、中国の芸術界に影響を及ぼしている。
陶芸家としての初期の作品からしてすでに、彼の作品は2つの主な傾向に分かれていた。一方には、中国であれ日本であれ、東洋の陶磁器の長い伝統に連なる形と装飾の磁器がある。景徳鎮窯の完璧な技術を自分のものにし、古来の形と青と赤の釉下彩のような装飾を優先した。しかしながら、大きさに変化を加えたり、器の類型を調節したり、装飾の位置を変化させたり、グラフィックな性格と様式化し、断片化した自然のモチーフを好むなど、陶芸における中国の伝統を大きく塗り替えている。
もう一方で、彼の作品の無視できない部分が、陶芸を彫刻の素材と考える流れの中にある。白明が他と違うのは、伝統との間に彼が持っている非常に密な関係である。彼の彫刻的陶芸の大部分は具象を、日常的な、機能的な形を完全に捨てはしないという特徴がある。そうは言ってもそれは使用される複雑な技術やコントラストの強い装飾やテクスチャーやそのデフォルメによって否定されてはいる。そこから生じる見かけの脆弱さが、使われる釉薬のタイプや景徳鎮の偉大な歴史に由来する琺瑯と相まって、白明の主要課題のひとつが時と伝統との両義的な関係であることを思い出させる。

Reference(s) : マエル・ベレック, 「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術), 2015年, 70号, p.107-108