Modèle réduit d'habitation

Entre 0 et 400
Terre cuite
Maquette
Don fouilles : Janse, Robert Ture Olov
M.C. 11232-A

チェルヌスキ美術館は、1930年代のオルフ・ヤンセにより発掘された墓から出た住居モデルの豊富なコレクションを有している。この種のものは、後漢時代の中国で生まれた風習で、死者に送られたものだ。この慣習は、死者の魂が墓のなかで生き延びてこのような建築とミニチュアの人物像の作る象徴的な光景を見て気晴らしをするという信仰に応じているが、ほとんど自給自足の生活ができる大きな領地が広がっていて、そこには硬直した漢の中央権力からは常にずっと自立した地方生活が営まれていたことも語っている。
社会的に高貴な家系の死者に家などのミニチュアを副葬品とすることはベトナムにも引き継がれた。しかしながらこのミニチュアは中国で発掘される家とは違っている。こちらのは、正方形の四角いベース(ほかの二つは写真に撮られていない)でできており、そこに平行の石塀が立っている。その上にある家はただ石塀に載せられているのであり、屋根は家の壁の上にただ載せられているのである。家に入るにははしごを上る。中央にある中庭にはさまざまな生活道具が置いてある。物置、飼い葉桶、家畜用水桶など。屋根は結んだイグサの束でできており、中国の家の屋根のように煉瓦ではない。開口部は狭く、扉の敷居は高い。
使われた土はその時代の墓で見つかる陶器にある二つのタイプの入れ物に使われたものの中間のクオリティである。小型、中型の薄型陶器の薄いピンク色の粘土よりは粗いが、幾何学模様が彫られたり押されたりしている大きな器の粘土よりは細かい。数多くの小さな石英の粒がほとんどの作品の粘土に交ざっている。焼かれた土の色はほとんど煉瓦色と言っていよいオレンジがかった赤から多少とも明るい薄鼠色までニュアンスがある。中国の手法と異なり、釉薬をかけた跡は皆無である。

Reference(s) : モニク・クリーク  『ベトナム チェルヌスキ美術館のベトナムコレクション』 パリ、Paris-Muséés (パリミュゼ);Findakly(フィンダクリ)刊, 2006. p.86.
CER_MC11232_001
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