Bol

Entre 600 et 900
Grès
Bol
Sépulture Tang n°2, site de Đông Sơn, Thanh Hóa
Don fouilles : Mission Janse Indochine (1934-1935)

M.C. 10982

この椀は、ドンソン村でオロフ・ヤンセが1935年に発掘した第2号墓から出たものである。この縦長の煉瓦墓は長さ1,91メートル、幅57センチメートルだった。埋葬品は非常に数少なく、椀が二つ、そのうちの一つがこれで、供物台がひとつと墓の外の東側の壁に置かれた甕が三つである。
この小さく重たい椀は、見込が厚く、明るい色の濃い素地でできている。滑らかな釉薬がかけられ貫入がある、安南時代の陶器に見られる釉薬の茶緑がますます濃くなって行くのは、同時代の中国南東部の炻器の影響を示している。同じように、形が頑丈そうでバリエーションが少なくなって行くのも六朝時代(4から6世紀)の中国南部で見られるものに近い。