Vase ding 鼎

Anonyme

Entre -1300 et -1050
Bronze, Fonte, Fonte au moule
Vaisselle et ustensile de cuisine, Vase, Objet religieux
Achat

M.C. 7807

方鼎(ほうてい)の起源は新石器時代の土器である。この円柱形の4本の脚に支えられた食器は、商と西周の時代によく見られるもので、数多く残っている。
チェルヌスキ美術館のものは、1947年に岐山(チーシャン)県の李村で発見された方鼎(ほうてい)に比較される。二つの器の上部は同じ模様である。点が並んで長方形の飾り枠を各面に作っている。古代中国では、突起は「乳」と書かれる。今日では芽吹く種と解釈されることもある。上部の文様帯の装飾は中央で結合して頭が一つになる浮彫りの2匹の蛇である。爬虫類のくねくねした体が雷紋のついた小さい楕円の文様の間を這っている。岐山(チーシャン)のものは、もっと重々しい形をしており、西周の初めのものとされる。脚の上部には渋面がついている。ノーフォークのエルミタージュ財団博物館にある方鼎(ほうてい)(inv.50-G-IIm cf. Chase, 1991. p.51, n°13)も同じである。チェルヌスキ美術館のものは、もっとほっそりとしていて、円筒形の高い脚が三角の模様で飾られている。このような例のほうが少なく、西周時代になるとこの場所には装飾がなくなるようだ。

Reference(s) : ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.40-41。