Oie

Entre -206 et 9
Terre cuite, Polychromie
Statuette, Mingqi
Don manuel : Fondation Elf

M.C. 9913

西漢の時代(紀元前206年-紀元後9年)のものとしては、ガチョウの形をした品々が残されている。ガチョウはおそらく富の象徴と考えられたのであろう。ランプはよく作られた。もう少し少ないがやはりよく見られるのは、ガチョウの形でテラコッタの水差しである。
チェルヌスキ美術館の所蔵品は、知られているものとしては最も大きくてよく保存されているものだ。多彩のハイライトがほとんど保存されており、水かきの動きを強調し、複雑な絡み合いで首の羽毛や食道の袋を表現している。多彩なハイライトは土の灰色の背景の上で効果を挙げている。濃い灰色になる素材は北方のものであることを思わせる。
東漢(25-220年)時代になると、沢山の冥器に鴨やガチョウが描かれる。農場のミニチュアと関連していることが多い。家禽を描いた大きい作品はこの時代にはもう作られなくなっていたようだ。

Reference(s) : マリー=テレーズ・ボボ,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),1994年,49号 p.114。
ジル・ベガン,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),2000年,55号 p.74,75,204。
ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.75。
『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.74-75