Arbre divin shenshu 神樹

Anonyme

Entre 25 et 220
Bois (matériau), Polychromie
Don manuel : Barrère, Jacques

M.C. 10018

黒と白の彩色の跡を留めたこの木は完全に解体することができる。いろいろなピースが枘穴と枘の噛み合いで繋がっている。
不死の木(神樹)は、漢の時代に、墓の中に置かれるようになった。最も有名なのは、小銭の樹で、この時代の特徴ともなっている。枝の上に富を約束する小型の硬貨がついているものだ。四川省の墓所からかなりたくさん発掘されている。これはテーマが違い、ついているシンボルも異なる。枝には白地に黒で描かれた図案化された孔雀が留まっている。孔雀は中国神話のなかでは西王母に結びついている。崑崙山(こんろんさん)にある神秘的な住まいに棲んで、長寿をもたらす桃の園を持っていたとされる。東漢の時代には、孔雀のテーマが、そこに結びつく長寿のテーマとともに、とりわけ流布していた。

Reference(s) : ジャック・バレール『不死の木』,パリ,1998年。
ジル・ベガン,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),1999年 54号 p.131-132
『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.70