Jarre

Anonyme

Entre 581 et 618
Céramique tournée, Terre cuite, Glaçure = Couverte, Décor rapporté (céramique)
Récipient ou contenant, Jarre
Don manuel : Fondation Antoni Laurent; Société des Amis du musée Cernuschi

M.C. 9916

永いこと地中にあったために虹彩を帯びた、緑の釉薬が美しいこの大きな甕は、チェルヌスキ美術館の中国陶磁器コレクションを活気づける。
多葉飾りで真珠を散りばめた楕円形が、甕の膨らみ部分を飾っている。このことから、この甕は、ササン朝ペルシャの金銀細工を真似たと考えられる一連の器や燭台の仲間に入れられる。最も古いものは河北で、531年ごろに葬られたフェン家のズシという者の墓で発見された。
同じような器が河北省の武漢(ウーハン)、安徽省のショウ窯、山東省の淄博(しはく/ズーボー)窯、河南省の安陽窯から出土している。しかしこの「西」の影響のある模様は、カメイ教授によれば、まず中国北部に現れたものだそうである。
西洋のコレクションにはいくつも、この甕と良く似たものが保存されている。王立オンタリオ美術館、ワシントンのフリア・ギャラリー、ボストン美術館などである。

Reference(s) : マリー=テレーズ・ボボ,「チェルヌスキ美術館の活動」Arts Asiatiques (アジア芸術),1994年,49号 p.116-117
亀井明徳,『南北朝の装飾から見た青磁の研究』,東洋陶磁,1998-1999,28巻,p.100,図版27
佐藤雅彦,長谷部楽爾,『世界陶磁全集 11 隋・唐』 東京,小学館,1976年p.193 図版168
蓑豊(みのゆたか) 『王立オンタリオ美術館における宋朝以前の中国炻器』トロント,王立オンタリオ美術館,1974年。
ジーン・フォンテイン,ウー・タン『発掘された中国の過去』ボストン,ボストン美術館,1973年,p.87, 35,37,38番
『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.90-91