Oreiller

Anonyme

Entre 907 et 1125
Bois (matériau), Or, Gravé = incisé
Oreiller
H. 10.1 x L. 37.8 x P. 23.2 cm
Don manuel : Ullens, Guy, baron; Ullens, Myriam, baronne
M.C. 2003-6

この枕は鎚で打った金の薄片に線刻を施したものでできている。金の薄片が、笏(しゃく)ruyiの頭を思い出させる葱花線形の木製の皿を覆っている。この皿の部分が、おそらく枘と枘穴を用いて、正方形の切断面を持つ支えに挿入され、それがキャントを使って、より大きい四角形のベースの上に乗っている。明るい茶色の木は、中国の北部、liaoninから内モンゴルの西にかけてよく見られる、唐檜の仲間ピナセス=アベイトイデだろう。台は花模様の線刻のある金のバンドで飾られている。
木製の枕liaoで今日まで残っているものは数少ないが、内モンゴルの墓の発掘でいくつか見つかっている。このタイプの枕はまた10世紀のはじめから河北で、923年に死んだ、wang chuzhiの墓の壁画に認められている。
枕の周囲は真珠をつけたフェイクの金銀線細工で縁取られている。ペルロワール(真珠を散らしたような装飾模様を彫る道具)を使って細工した底には、打ち出し細工と彫金を合わせた複雑で洗練された装飾がある。これは、cintamani真珠が頂点となり2羽の鳳凰がベースとなる三角の形に配置された3つの円をめぐる構成になっている。中央の軸になるところには植物の茎があり、2もとに分かれて、それぞれ葉などの形を発展させながら、枕全体の輪郭となるカーブも強調している。2羽の鳳凰は、動きがなく、対面の形で描かれ、三裂の大きな尾を持っている。尾はそれぞれ鳥を卵形に収めるような感じにカーブしている。この円形の動きは羽の変わった位置によっても強調されていて、羽の一方は立てられ、もう一方は落ち、体の後ろに消えるようになっている。
金属板全体の規模でペルロワールを使っているのは、唐代の遺産で、941年に亡くなったYYの墓からは、特に素晴らしい作品がいくつか出土している。しかしこの繊細な技術はやがて楕円形装飾の内部にのみ用いられるようになり、しまいには廃れてしまう。

Reference(s) : ジル・ベガン(監修)『チェルヌスキ美術館,1993-2004の中国美術取得作品』Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2005, p.117-118
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