Pigeons et fleurs

Chen, Zhifo 陳之佛, né en 1896, décédé en 1962

automne 1945
Papier, Encre, Couleurs - Pigments
Peinture
雪翁
Don manuel : Guo, Youshou 郭有守, Docteur

M.C. 8718

梅開花図 :

款識 :雪翁

印 : 1. 陳之佛印(白文) 2. 雪翁(朱文) 3. 心即是佛(朱文)

翻訳 :雪翁 雅号)
陳之佛やその同時代人于非闇(ユーフェイアン)が実践した工毛画は、一般に宋の時代にこのジャンルの名を高めた性格で自然なスタイルの復古と評価されている。陳之佛の作品に工毛画の技術が現れたのは、修業時代にこの芸術家が何年も接触した日本画の影響あるいは西洋の水彩画の影響であるという仮説は成り立つ。そのようなわけで、梅の木の幹は中国で 積水法と呼ばれる技術で描かれているとはいえ、陳之佛の作品によくみられるこの方法は日本の影響であるということが可能である。 この技法は、日本では「垂らし込み」の名で知られ、琳派がよく用いた。陳之佛は、その文章が証しているように様々な文明の装飾言語に関心を寄せていたので、この技法を日本から借りて来たとは考えられるのである。陳の佛の芸術の風変わりなところは、ぼんやりと示唆するような要素が写実的な要素と併存していることである。鳩の絵は幹を描いた積水法と鳥を描いた輪郭線に基礎を置く精密な技法との間の絶妙な調和の一例である。

Reference(s) : マリー=テレーズ・ボボ, 『チェルヌスキ美術館 : 現代中国書画コレクション』チェルヌスキ美術館コレクション, アランソン, アランソン印刷 1985年