Plaque de protection

Entre -500 et -50
Bronze
Armement
Don fouilles : Mission Janse Indochine (1934-1935)

M.C. 8952

かつては真四角で扁平だったこの青銅の板は、ドンソン文化の最も貴重な青銅器に共通の装飾をほどこされている。細い帯状装飾で強調される枠に続いて模様のない滑らかな帯と点々を施した帯と中央に点のある円を接線で結んだ模様の帯が現れる。中央には、二つの渦巻きが繋がった形が中央の線を背にして対称的に接している。
この板はオロフ・ヤンセによって1935年の始めに、フランス極東学会の庇護のもとでの彼の最初の考古学遠征のときに発掘された。葬儀埋蔵品を成す一セットから来たものだ。このタイプの他の板はすべて四隅に穴が開いている。したがって、なにか有機物の支持体に打ち付けられていたもので、その支持体が焼失したことは確実だ。その平均的な大きさから察するに、皮の負い帯の上、心臓にあたる場所(タム・シェ・ングクあるいは「胸を覆うもの」)に保護として付けられていたと思われる。中央の、Xの形を作る二重の渦巻き模様は、この手の物に関連づけられているようだ。その正確な意味はもう分からないが、このような板にはいくつもの機能があったと考えるべきだろう。装飾と地位を示すものであったと同時に、物理的な保護、また呪術的な保護の機能も備えていたと思われる。