Coupe

Entre 600 et 900
Grès
Coupe (récipient)
Fouille 3, site de Đông Sơn, Thanh Hóa
Don fouilles : Mission Janse Indochine (1934-1935)

M.C. 10976

この広浅の杯は、美的な配慮と技術的な拘束を安南時代に特徴的な装飾を施されている。内部は幾何学的な模様がついていて、釉薬をかけたときに残されるゾーンになっている。外側では、脚が釉薬がかからず、素地の白さを残している。こうした釉薬のかからない部分は焼くときに重ねて億ことができるようにし、窯の中で場所を稼いだようだ。釉薬は下の杯の脚にも上の杯の底にもかからず、焼いたあとに二つを離すことができる。酸化鉄を豊富に含む粘土の小さな塊はふたつの間に、釉薬のかかっていない白い部分に置かれていた。焼いているうちに、素地に含まれる鉄が部分的にこれらの白い取り残しをオレンジ色に染めた。こうして、色の着いたゾーンは釉薬の緑と素地のままの白とふたつをわける部分におかれた玉の残りのオレンジとに巧妙に分けられ、杯の底に中心が渦巻きの図式的な一種の花を出現させる。