Bodhisattva

Anonyme

Entre 386 et 534
Pierre
Statue
Legs : Wannieck, Léon

M.C. 6332

仏教には、過去、現在、未来の3つの時がある。各々に一人の仏陀が君臨している。弥勒は未来の仏陀である。悟りを待ちながら、今のところは菩薩である。
北魏(386-534年)の時代、仏教はまだ完全に確立した宗教ではなかった。国教と宣言されてはいたが、道教の保護者だった太武帝(424-452)の下では強い迫害を受けた。太武帝を継いだ文成帝(452-465)が、弾圧の罪滅ぼしに雲崗石窟の造営を決める。この菩薩は雲崗石窟から出たものである。伝統的に脚を垂らし、ここでは踵を交差させている。
土台部分のシュロの葉模様の並びや濡れたように体に密着した、たっぷりした襞の衣服など、西方の強い影響を示している。
このスタイルは石窟建造の初期段階の特徴である。

Reference(s) : ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.89-90。