Gobelet

Entre 618 et 907
Porcelaine, Céramique tournée, Glaçure = Couverte
Vaisselle et ustensile de cuisine, Gobelet
Don manuel : Laveaucoupet, Paul-François de

M.C. 9551

陶器を作るのにカオリンを使い始めたのは、商王朝(紀元前13-11世紀)が安陽に都を置いていた時代に遡る。
しかし、充分に焼成されなかったため、土器はとても壊れやすく、長持ちしなかった。中国北部で古生代カオリンをベースとした焼物、白く、むらがなく透明で、西洋の定義による磁器に相当するものが完成したのは6世紀である。最近行われた、河南の鞏義(きょうぎ/ゴンイー)窯の発掘で、磁器ができたのは北魏(386-589)時代の6世紀のはじめと考えられるようになった。
北魏時代に人口に膾炙したゴブレットの形は、まず蓮の花びらが彫り込まれていることで、あらゆる芸術に仏教が影響を及ぼしていることを示している。6世紀以降、この装飾は消えて、形も背が高くなりシルエットがほっそりする。
中国北部ではこのゴブレットを複数の場所で作っているが、この作品のクオリティは河北の南、臨城(リンシェン)と内丘(ネイキュ)の境界上にある 邢(シン)の窯から来たものだろうと考えさせる。優美な形、素地の薄さと緑色の釉薬の透明なことは隋((589-618年)の時代の特徴である。