Brique

Anonyme

Entre -206 et 9
Terre cuite, Estampage
Elément d'architecture, Brique
Achat en vente publique

M.C. 6145 A

この煉瓦には2面に型押しがある。表には3つの場面が重ねられていて、それぞれに人物たちが配置されている。小さい装飾模様が線で分けられその線が菱形を作って模様を囲んでいる。これは西漢時代に見られるものだ。3つの寸劇の舞台はは自然で、波打つ噴火がいくつも続く線によって描かれている。同じ表現が、江蘇省の徐州(シュイチョウ)の漢墓から発掘された、西漢のはじめの鏡にも認められる。扱われたテーマははっきりとは分からないが、闘っている場面が2つと追跡の場面が1つあるようだ。人物の服装のディテール、特に服の下部が扇状になっているところは河南省の 淅川(シーチュアン)から出土した漢時代の小煉瓦に描かれる衛兵の服装に近い。
裏は菱形の二重枠の中の長方形の巻軸装飾5つに飾られている。情報には南の朱雀、その上に東の青龍が認められる。一番したには、北の玄武に仙人がまたがっているものと月のように丸い蟾蜍(ひいがえる)がまとめられている。天の四方を司る四神が定まリ始めたのは西漢の時代なのだ。3つめの表象は決闘あるいは騎馬槍試合で、4つ目は伝統的な、狩りのテーマである。パルマの中国美術館に所蔵されている煉瓦は上の3本の文様帯と同じものをもっている。

Reference(s) : ジル・ベガン,『チェルヌスキ美術館のアジア芸術』, パリ,Paris-Musées(パリミュゼ)/Findakly(フィンダクリ)刊, 2000年, p.68-69。