Bol

Anonyme

Entre 1127 et 1279
Grès, Céramique tournée, Moulage, Céladon
Vaisselle et ustensile de cuisine, Récipient (vaisselle), Bol
Achat

M.C. 9200

蓮の花びらは、最初は刻まれる形で、南宋(420-589年)時代の陶磁器の上に現れる。それは中国における仏教の定着を反映している。このような装飾を持つものの多くが椀であることは、茶が最初に広まったのが僧侶の間であったことと関係があるのではないか。
浙江省の南にある地方都市、龍泉(ロンチュエン)は9世紀と10世紀に、越州窯の炻器のような品質の高い陶磁器の生産が豊富だった。非常に純度の高い陶石が見つかり、12世紀末から13世紀にかけて古いグレを捨てることになる。しかしながら、真の白磁を作る代わりに、陶工たちは陶石に鉄分の豊かな粘土を混ぜる、この地域に伝統的な青磁を作り続けた。
龍泉の釉薬をかけた作品の最上のものが翡翠に似ているのは、そのなかに無数の小さい気泡といくらかの溶解しない物質が含まれているからである。越州窯の炻器は石灰のみを使っているのに対し、ここでは釉薬が石灰とアルカリを溶かして結びつけている。その主な材料は陶石と石灰岩で、そこに少量の植物性の灰が混じることがある。釉薬は厚く、これは一度焼きした素地の上に釉薬を塗り、もう一度焼き、こうした家庭を数回繰り返してから最後に1230度から1290度で焼成することで得られる。
この手の椀は中国でたいへん人気があり、またエジプトのフォスタットで発見された陶磁器片が語っているように、輸出もされた。

Reference(s) : キャサリン・R・トサイアン,『漢王朝の釉薬炻器 パート1:東のグループ』, Artibus Asiae, 1978, vol. 40, n°2-3, p. 143-176
ニゲル・ウッド,『中国炻器,その起源,特質,再現』,ロンドン,A & C Black ; フィラデルフィア : ペンシルベニア大学出版, 2011年